2012年11月10日土曜日

マイク・ラブの寄稿記事掲載!

マイク・ラブの寄稿記事掲載!


ビーチ・ボーイズのリードヴォーカル:マイク・ラブによる、『サーフ・シティ』が直面している環境問題について米国Huffington Postに寄稿した記事の翻訳版が掲載されています。

アイ・ゲット・アラウンド...ならぬラウンダバウト(マイク・ラブ)

1960年代の始めに『サーフィン・サファリ』を発表して以来、ずっと、ザ・ビーチ・ボーイズと言えば海だった。『サーフィン』や『キャッチ・ア・ウェーブ』、『サーフィン・USA』は、海に出て、自分がどこの誰であろうと何も心配することなく、夢のようにいつまでも生きていたいと願う気持ちを歌った曲だ。

50年後、そんな『サーフ・シティ』は問題に直面している。ビーチは侵食され、閉鎖になった場所もある。海がゴミ捨て場にされ、医療廃棄物が岸壁を洗い、私たちの吸い込む空気は二酸化炭素排出で劣化している。

ビーチがどれだけ私たちの音楽に影響を与えてくれたかを考えると、自然環境を守るための支援や努力をすることで海にお返しをしなければならないと思う。私たちの曲『ドント・ゴー・ニア・ザ・ウォーター』や『サマー・イン・パラダイス』などは、母なる地球に代わって懸念を示したものだ。ブルース・ジョンストンと私は、何千人ものメンバーが環境保護と環境維持に取り組んでいる
サーフライダー・ファウンデーションの顧問役員になっている。そしてザ・ビーチ・ボーイズは世界の指導者たちが地球環境の改善について議論する地球サミットに出席するためリオ・デ・ジャネイロに招かれるという名誉に預かった。私はこうした功績を誇りに思っている。女の子や車の歌と並んで、私たちの残した遺産だ。
「世界規模で考え、地元地域で活動せよ」は、環境保護活動をする中で得た最も重要な教訓の1つだ。胸を張って言うが、私たちのあるグループは最近、タホ湖でそれを実践した。ハイウェー431号線(マウント・ローズ・ハイウェ-)と州道28号線の、円形交差点に専念したときのことだ。

円形交差点と環境保護に何の関係があるのかって?それが大ありなんだよ。円形交差点は交通の流れを助け、渋滞を防いで二酸化炭素排出を減らし、空気と水質を改善し、今回の例では湖周の侵食を防ぐ。それに通常の交差点に比べると安全で、事故と死亡件数が
少ない。

インクライン・ビレッジ(ネバダ州)の円形交差点は、交通安全、タホ湖の名高い透明な水と澄んだ空気の保護活動、地元のアーティストや伝統をたたえる取り組みなどをからめたユニークな公共と民間のパートナーシップを作り上げている。地方自治体も、インクライン・ビレッジとクリスタル・ベイ間の主要な侵食抑制プロジェクトを予定より4年も早く完了させた。

私は1981年にタホ湖へ移り住む幸運に恵まれ、以来30年以上ここが私の家だ。妻のジャクリーンと私はこの地域に学校を作り、子供たちはタホで幼少期の思い出を作った。長年にわたって、湖にとりわけ有害な船の使用をやめさせるよう働きかけてきた。湖とその保護法を研究するカリフォルニア大学デイビス校の専門家との対話を続けてきた。私たちが愛し、ホーム(故郷)と呼ぶタホ湖を保護し、維持するという共通の目的を持った地域社会に参加することは素晴らしいことだ。

今年は選挙の年で、利益の異なる人々がひとつの問題に対して一緒に取り組むことがいかに難しいかということが、あちらこちらで話題になっている。それは国家レベルでは真かもしれない(私はそうでないことを願っている)が、しかし地域レベルでは、善良な人々が公益のために一緒に働く場合(この場合、環境保護主義者と建設会社、公共と民間、住民と州および地域の輸送局など)大切に思うものを守るためならば、私たちは共に目的を成し遂げることができるはずだ。

ザ・ビーチ・ボーイズのメンバーと共に私が作ってきた音楽のおかげで、私は世界中のいろいろな場所に行くことができた。これまでの50年間、私は『アイ・ゲット・アラウンド(走り回る)』だったかもしれない。今、タホ湖の地域の善き人々の努力のおかげで、アイ・ゲット・ラウンダバウト(円形交差点を手に入れる)だ。なかなかいいだろう?

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